プライスコレクション 若冲と江戸絵画展@京都国立近代美術館

はてなで大プッシュしていた若冲と江戸絵画展 http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/ に。プラド美術館展とは違ってこっちは幾分の予備知識があったので、なんとなく見所の分かるモノがちらほらと。

展示の中には若冲だけでなく同時代の画家のものがズラリ。これらの展示品をコレクションに持つジョー・プライスは真贋や作家のネームバリューは特に気にせず気に入った絵を集めているのだとか。うむ、こういうおっさん好きだなあ。

で、プライス氏に倣って特に誰の絵なのかを意識せずに鑑賞していたのだが、目に止まる絵はやはり有名どころに落ち着いてしまう。とりわけ若冲は作品の持つ格が他のと比べてぬきんでていた。着色した鶏図の羽の色彩の鮮やかさや立体感、水墨画の墨の目の覚めるような黒さ、踊るようなリズムを携える滑らかなS字の曲線など、一度目にするとその場から離れ難くなってしまう。やはり圧倒的なホンモノは違うものなのだなあ。以下特に印象に残った作品。

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060512/p1
世界一綺麗なニワトリ

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060509/p1
墨の濃さと曲線の見事さに瞠目

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060703/p1
応挙作。ぜひ実物を見られたし。格が・・・格が違うッ!

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060627/p2
悪い意味で印象に残る作品。すごいのはわかるが見ていてつらくなる。罰ゲームのようだ・・・

http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060701/p1
なんてヘタクソなんだと思ったが、後になってこの作者があまり画材を買う余裕が無かったと知ってちょっとかわいそうになった。スマンかった、ヘタクソなんて言って・・・