ＮＨＫの底力

超絶ドキュメント「プラネットアース」が8/7〜8/10まで再放送される。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/planet.html

地球の自然をテーマ別に最高の映像で映し出すというもので、初回放送は5月のことだった。これを見たときはドギモを抜かれたものだ。
凄まじい勢いで雲が流れていく荒野、何もない枝から瞬く間に芽吹き、つぼみをつけ、山一面に咲き乱れていく桜、何日もカメラを回しっぱなしにして撮影した映像が惜しげも無くわずか数十秒に凝縮されているのだ。何という贅沢だろうか。水を求めてアフリカの大地をゆく象の群れ、獲物を求めるハイエナの驚くほど組織的な狩の実態、テーマに見合ったシーンを撮影するために粘りに粘ったカメラマンの苦労が偲ばれる。熱意なくしてこのような映像は作りえない。全篇贅沢な映像の贅沢なところだけを切り取った至高の映像の連続である。
このような番組はおよそ他の民放には真似ができない。ＢＢＣとの協業による総撮影日数2000日というぶっとんだ謳い文句もただ頷かせられるばかりだ。ＮＨＫは不祥事も多いが、こんなものを見せられるとその底力に感心させられてしまう。未だ見てない人はぜひ。

追記　撮影は主にＢＢＣのようだ。まあ企画して放映するだけでもすごいが。