グリーン・ディスティニー

19世紀の中国を舞台とした武侠劇。剣術の達人ムーバイの持つ伝説の宝剣碧銘剣(これがグリーンディスティニーらしい)が何者かに奪われる所から始まるのだが、終わってみるとムーバイ演じるチョウ・ユンファとその盟友を演じるミシェル・ヨー、親の決めた許婚との結婚に不満を募らせる令嬢役のチャン・ツィイーとかつての恋人チャン・チェン、この2組の恋愛劇だった。
主役はやはり碧銘剣の持ち主チョウ・ユンファかと思いきや、後半はチャン・ツィイーのプロモーションビデオと化す。

などなど、監督お前どんだけチャン・ツィイー好きやねんと。※一部誇張表現あります。

しかしこの映画の公開当時は衝撃だったろうな。日本のアイドルなんかがちょっと濡れ場っぽいのを演じたらすぐ体当たりの演技とか言われるが、チャン・ツィイーのこんなん見たら恥ずかしくて体当たりとか言えんだろ。そらアジアンビューティー様も今をときめきますっちゅう話ですよ。

脚本はちょっと破綻気味だがアクションものとしては面白い。ワイヤーアクションで表現される宙を飛ぶような動きは賛否両論あったみたいだが、個人的にはOK。だってケンシロウも男塾のみんなもあれくらいみんなやってたからな。昔の中国の人はあれくらいできたんだよ。多分雷電とかだったらあの空飛ぶ体技とか知ってると思うよ。
「む、あれは・・・!」
「知っているのか、雷電?」
「間違いない。あれは伝説の賄矢亜自在拳・・・!!」
てなもんである。民明書房の中国もんの本とかにも載ってるな。間違いない。