若冲展

DEka2007-06-02


京都相国寺承天閣美術館にて。前から気になってましたがやっとこさ行けた。

明日6/3が最終とあって、事前アナウンスでは3時間待ち。実質は2時間待ちで入室できたけど、この時点でえら疲れやがな。

さてさて、本展示の目玉は二つ。金閣寺所蔵の50面に及ぶ水墨画の襖絵と、動植物をカラフルに描いた動植綵絵

襖絵に関しては、50面を一連に並べるなど展示に工夫が見られるものの、部屋の間仕切りをそのまま再現したものではなく、やや残念。客の導線やハコのキャパもあろうが、やはり金閣寺の間取りをそのまま再現したものを見たかった。

動植綵絵は本当にすごい。幾千と筆を重ねる若冲の変態的な緻密さが円熟の域に達した頃の作品で、目が痛くなるほどのカラフルさと細かさである。ニワトリの持つ美しさをこれほどクローズアップしてるのも若冲くらいだろう。

一緒に行った相方は若冲の遺した文書にやたら感動していた。
「富も名声もいらんから、自分の絵がこのままずっと相国寺を飾ればいいと思う(みたいな内容)」

若冲没後200年、今んとこ、若冲の願いは果たされているわけです。