プラド美術館展@大阪市立美術館

なんやよく宣伝をみかけるので予備知識無く突入。あーだめだ。やっぱりこの辺のものを楽しむにはあっちの歴史なりキリスト文化なりをもっと掘り下げて知っとかないとさっぱりわかんねーや。

この手のものを見る時に忘れてはならないのは、現存する美術品のほとんどがあるべきところから離れてしまった『部品』であるということだ。あの名画もこの石像も本来の作家や発注者の意図するところがあり、本来飾られる場所に合わせて作られていることが殆どなのである。その背景を知らずして、絵単品を眺めても感想はやはり「ふーん」なのである。肖像画の傑作だとかでフェリペ2世だのカール大帝だのヒゲのおっさんの絵を見せられてもどこがいいのかさっぱりだしな。これも予備知識もってればまた違ったんだろうな。背景とか作風とか。